スポーツをする子供を応援する親として、もっと何か出来ることはないかと悩んでいる人もいるのではないでしょうか?
そんな親に向けて、日常で一緒に出来ることをあげていきたいと思います。
スポーツを上達させる為に出来ること
習い事以外の時間で、子供だけで練習するのには限界があります。
まず、何が子供にとって必要なのかを説明していきます。
他にも、瞬発力や動体視力などたくさんありますが、まずはこの3つを説明していきたいと思います。
体幹《ボディバランス》
体幹とは、立って頭の先から真下に棒をさしたような体の軸です。
この軸がゴムみたいにふにゃふにゃだったら、激しく動いたり相手と接触した際にすぐに転んでしまう、シュートなどのフォームがいつも不安定といった状態になってしまいます。
逆にこの軸がしっかりしていると、接触にも強く、より安定したフォームになります。
体勢が崩れたあとも次の動作の準備に入りやすくなります。
世界で活躍しているサッカーの長友選手も体幹トレーニングの本を出していますよね。
敏捷性(びんしょうせい)
敏捷性とは、頭で考えた事を素早くそして正確に、体に伝える能力ですね。
攻守の切り替えが早いスポーツには特に重要です。
他にも俊敏性などありますが、こちらはより素早い動作だけなので、やはり正確さも兼ね備えたいところですよね。
敏捷性は、目で見たものを瞬時に頭で考え体に素早く伝達させるトレーニングが必要になります。
空間認識力
空間認識力とは、物の位置や方向、大きさや形などの状態を、素早く正確に認識する能力です。
例えば、ボールなどを狙った位置に正確に当てることや、誰がどの位置にどれくらいの距離にいるのかを判断することですね。
サッカーやバスケットならコート上に仲間や相手がどの位置にいるのか認識し正確なパスを通したりできますよね。
バドミントンやテニスでは相手の位置を認識し、どの位置にどのくらいの力で打てばいいか判断できます。
では、これらの能力を自宅や公園でどうやってトレーニングをしたらいいのか。
1つずつ説明していきたいと思います。
親子で出来る遊びトレーニング
キツイ練習ではなく、遊び感覚で鍛えられてしまうものをご紹介します。
体幹遊び
体幹は体の軸なので、バランスがうまくとれないと軸は鍛えられません。
例えば、目をつぶって片足立ちをします。
ただ、全身でバランスをとろうとしてもクネクネ気持ち悪い動きになるだけです。
ちょうど、おへその下指3本分くらいの位置にクッと意識して力を入れるだけで、上半身がブレずにバランスをとろうとします。
この目をつぶって片足立ちを、より効果的にやる方法。
体幹クッションを使うといいです。
スポーツショップなどに置いてありますが、ブニブニしたゴム製のクッションです。
これに乗りながらやると難易度が上がります。
他にも、クッションを使って
・座って(体育座り)足を少し浮かす、腕を広げ体でV字を作る。
・立った状態にボールを軽く投げてあげ、投げ返してもらう。
・軽くジャンプをして静かにバランスをとりながら着地(イキオイよく着地してしまうとブーブークッションみたいになっちゃうので扱いは気をつけて下さい)
など、まずは「遊び感覚からやる」といいでしょう。(低学年は特に)
なんといっても続けることが大事です。
ある程度コツをつかんだら、雑誌なんかに載っている「体幹トレーニング」をやっていくとしっかりした体幹が身につくと思います。
親の体型維持にもいいので是非やってみて下さい。
敏捷性を鍛える
敏捷性を鍛えるのは、よく聞くかもしれませんが「ラダートレーニング」
はしごのようなのを敷き、マスに合わせステップを踏んでいくものです。
昔よく遊んだ「けんけんぱ」
実はあれって、構造は一緒なんですよね。
マス(丸)を書いてそのマスに合わせて、片足!両足!ってやりますよね。
ラダーも同じように、このマスに右足、次のマスに左足というようにそれぞれのマスに正確にステップを踏んで進んでいくんです。
初めのうちは簡単にランニングのようなステップを正確に。
「けんぱ」のようにトントン、トントン、ヒノの二トンでも大丈夫です。
②さらに慣れてきたら複雑なステップを入れていく。
③複雑なステップもスピードアップ。
というようにやっていくと、スピードを必要とする俊敏性も一緒に鍛えられます。
これも体幹を意識して下さい。
体がブレブレのままやるとスピードが出なくなってしまいます。上半身は軸だけ意識して、下半身を瞬時に素早く正確にやっていきましょう。
ただ、注意してほしい点があります。
疲れていない状態でやるのが効果的です。
そして、長くやりすぎないこと。
朝の15分、もしくは帰ってきて少し休んだ後の15分位がいいでしょう。
空間認識
遊びの中でたくさん出来ることがあります。
例えば、
・ジクソーパズルをやってみる
・立体的な絵を描かせたり、立体的なものをつくってみる
・地図を使ってマーキングした位置を探す
・鏡文字(逆さ文字)を書いてみる
・サイコロの解体、立体図ゲーム
など、まだまだたくさん出てきます。
買い物にいったら「これ、全部この袋に入ると思う?」なんて聞いてみたり。
立体的に、物を見たり考えたりすることで鍛えられる能力です。
これもまた感覚ですので、シュート率をあげたい、パスセンスを磨きたいなど思ったら是非一緒に遊んで下さい!
将来、車の駐車が得意だったり、地図をクルクル回さず正確に見れたり、部屋の整理整頓が得意になったりと、持っていて得する能力ですからね。
さいごに
特にキツいトレーニングというわけでもなく、日常において一緒にできることばかりです。
公園の遊具が単純で危険性の少ないものにばかりなってしまったり、今の子供たちにとって本当にいい環境なんでしょうか。
自然と触れて遊ぶこと、そして親と一緒に遊べることでこんなにもたくさんの能力が鍛えられるんです。
能力という土台も出来ていないのに、表っつらばかりの厳しい練習だけしてても、
サラサラの砂でお城を作るように、いつまでたっても建てることはできないのです。
練習やトレーニングだけに目を向けずに、もう一度、子供は何が優れてて何が足りないのか見つめ直すいい機会になればと思います。
習い事の練習と並行してできるものばかりなので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
他にも、鍛えておきたい能力はたくさんあるので少しずつ書いていけたらと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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