タクシーといえば、トヨタのコンフォートか日産のセドリックが主流だった時代も流れていき、最近ではプリウスやエスティマなど今までとはちょっと違うタイプのタクシーが増えてきました
形の変化に伴い、利用者からの反応はどうでしょうか
取り入れた会社の考えと、利用者の感想は果たして合致しているのでしょうか
今回は、そんな利用者の声などを参考に考えてみたいと思います
セダンタイプのメリット
やはり、今まで乗り慣れていたっていうのもあるでしょう
・シートの座り心地や、距離感などはセダンタイプの良いところだと思います
・小さなお子様や、お年を召した方、または車椅子の方にとっては、シートの高さなどは、車に乗る感覚では無理のない高さでしょうか
・運転手としては、運転し慣れた車という感じですかね
サイドミラーもフェンダーミラーだったり、このタイプの車で運転が慣れると、営業車としては他の車だと変な感じがします
自動と言う名の手動ドアも、お客様に合わせたりもできますね
雨の日は、すぐ閉めたりできますね
ワンボックスタイプのメリット
・車内の感覚は広く感じるのではないでしょうか
・全体的にゆったり座れると思います
・あとは、やはり後部座席の部分の取り方で、荷物を入れるスペースが広く確保できますね
自動ドア(車によっては手動)なので、強風のときでも閉まってくれます
あとは、座席が高いので運転中は周囲を見渡すのに有利ですね
さて、だいたいの良いところを簡単に挙げてみましたが、やはりいい事だけではなく改善が求められる部分などもあると思います
次はこれらのデメリットも挙げてみたいと思います
セダンタイプのデメリット
・運転手を除いて4人までしか乗れない
・脚など不自由な方には乗りにくい
・乗り降りが若干しづらい
・大きい荷物がたくさんあると乗せられない
・車椅子もトランクに入りきらない
・距離が近すぎると感じる人もいる(防犯の面でも)
・前後の距離感がつかめず、フェンダーミラーに慣れないと車をぶつけやすい
などがあると思います
ワンボックスタイプのデメリット
・運転手のぞき5人以上乗れる車は大型車になる(地域による)
・荷物を乗せる部分を広く取った場合座席はさほど広くない
・シート(車高)が高くて、小さなお子様やお年を召した方、車椅子の方などは車に乗ること自体が大変
・距離感がありすぎる(支払い時や話が聞こえないなど)
・後部座席のシートが座り心地が良くない車もある(座席の移動などで)
・自動スライドドアの場合、雨などの場合閉まるのが遅くて濡れる
など、それぞれのメリット・デメリットを挙げてみました
他にも、もっと細かくみてみるとたくさんあると思います
だいたい自分が思ったことや、他の運転手が感じていること、お客様からいただいた声などを元にしています
タクシーの中型・大型の違い
現在、よく見かけるコンフォートやプリウス、それにアルファードやエスティマなど
どういう違いがあるのか簡単に説明します
中型タクシー
【初乗り】
2kmまで730円(千葉の場合)
【距離制運賃】
289mで90円加算
【時間距離併用運賃】
1分45秒ごとに90円加算
5ナンバー車
自動車の長さ4.6M以上
乗車定員6名以下(現在は、ほぼ5名以下)
2000cc以下の3ナンバー含む場合あり
基本は、コンフォートやセドリック、プリウスなんかは中型車になりますね
あとは、ワンボックスタイプでも、3列目シートを取っ払って乗車定員を6名以下に設定している車は中型車と同じ料金になっています
(都内なんかではワンボックスタイプでも中型と同じ料金もあるみたいで)
昔は、前部座席がベンチシート仕様で6人乗りまで可能だったらしいですけど、今は仕様が廃止されたようなので、中型車は実質5人乗り(乗客4名)ですね
ちなみに、子供(12歳以下)は3人で大人2人として数えます
大人3人なら子供は1人まで
大人2人なら子供は3人まで乗れるということです
たまに、大人4人+子供で乗ろうとする時がありますが、定員オーバーです
大型タクシー
【初乗り】
2kmまで770円(千葉の場合)
【距離制運賃】
269mで90円加算
【時間距離併用運賃】
1分40秒ごとに90円加算
3ナンバー車
定員6名以下
8人乗りのエスティマやアルファードなど
他にも、セルシオやセンチュリー、マジェスタなども普通自動車の3ナンバーだと大型車になります
ちなみに、定員7名以上は『ジャンボタクシー』となり【特定大型車】となります
※【距離制運賃】とは、走った距離だけで計算されます
高速や明らかな渋滞の場合の、表示が「支払い」時です
【時間距離併用運賃】とは、走った距離と走っている時間で計算されます
通常の「賃走」時
一般道および、割増時間帯の少しの渋滞や信号待ちでも加算されます
実際にあったワンボックスタクシーの話
某タクシー会社が、ワンボックスタクシーを導入しました
その、ワンボックスに乗る予定の乗務員は、車高やシートが高いから小さな子供や年寄りは台かなんかを付けないと乗れないよ!と会社に訴えていたそうです
しかし、会社は耳を傾けず、そのまま乗務させたそうです
数日後、乗務員が心配していた出来事が実際に起こったのでした
そのお客様は、お年を召していて足腰が少し悪い方でした
頑張って車に乗ろうとしても、足場もないし車高も高いしシートも高く、なかなか乗ることが出来ません
なんとか、付き添っていた方と乗務員で、車内から引っ張ったり外から押したりして引きずりこむようにしてやっと乗れたそうです
その事実を会社に確認させ、ようやく踏み台をつけたとのこと
大手の会社にも関わらず、お客様目線でそんなことも考えないなんて…と思ってしまいました
踊る〇〇じゃないですけど、現場で起こってるんだ!というのを、もうちょっと考え直さないとお客様も離れてしまいますよね
さいごに
結局、セダンタイプがまだ主流といえるでしょう
どちらも乗り降りには良し悪しがあると思いますし、実際今現在のこれだけの車両を替えるというのも非現実的ですね
介護タクシーではありませんが、通常のタクシーでも車椅子の方も乗り降りせずに乗車できる車の導入、みたいな話を数年前に聞きましたが、どうなっているのやら
セダンタイプは見た目で分かりますが、ワンボックスタイプは、ぱっと見、中型なのか大型なのかわかりませんよね
一応、窓に【初乗り〇〇〇円】と書いてあるので、今の所それで判断するしかなさそうです
大人数とかでなければ、中型車で十分なので大型車に乗っちゃうとちょっと損した気分になっちゃいますよね
今の所、通常の乗車にはセダンタイプの方がメリットはあると思います
でも、近い将来には通常のタクシーはワンボックスタイプ、ハイヤーにはセダンタイプとなりそうな気がします(気がするだけです)
いい面も悪い面も含めて、これからもタクシーのご利用をお待ちしております
次回は、支払いについてなどを書いていこうと思います
最後までお読みいただきありがとうございます
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