子供がスポーツなどをしていて、腰痛を訴えて病院で検査をしたがコレだ!という原因が見つからなかったということはありませんか?
そんな時はその子供の身体が硬くないか(柔軟性)を見てください。
もしかしたら、身体の硬さが原因で腰痛を引き起こしているかもしれませんよ。
腰痛の原因
腰痛は読んで字のごとく「腰」が「痛む」こと。
腰は身体を支えている中央部分ですから、痛めてしまうと日常の生活にも支障をきたしかねませんよね。
腰を痛めてしまう原因とは、
・腰を変にひねってしまう
・疲労骨折
・椎間板ヘルニア
・骨の歪みによる神経痛
・身体の使い方による衝撃
などが挙げられるかと思います。
腰を強打してしまったり、変にひねってしまうと筋肉やスジが伸びてしまったり、炎症を起こして痛みが出てきてしまいます。
背骨の疲労骨折は成長期の盛んにスポーツをしている子供によく見られるそうなんですが、背骨の一部に過度に機械的ストレスがかかると、骨がストレスに負けて疲労骨折を起こしてしまう、というもの。
子供が腰痛を訴えた場合、まずはだいたいが疲労骨折を疑うそうで、MRI(強力な磁力によって身体の断面を輪切りにして診る事の出来る検査・放射線被曝はない為子供にも安心できる)によって発見できるそうです。
レントゲン撮影だけでは、分からないものも多いそうなので、医者に勧められる事があると思います。
椎間板ヘルニアは、椎間板とは背骨の腰部の椎骨と椎骨の間のクッションの役割をした軟骨で、ヘルニアとは何かが飛び出す、事を言いますので、椎間板が変性し臓器などがあるべき場所から飛び出てしまっているということになります。
それによって付近の神経を圧迫してしまい、足や腰に激しい痛みや痺れが起こるというものです。
坐骨神経痛も、椎間板ヘルニアの症状の一種だそうです。
骨の歪みによる神経痛もコレにあたり、加齢が原因とも言われていますが、椎間板には、座る・立ったまま前屈などの動作で体重の2.5倍の圧力がかかると言われています。
この動作が繰り返し行われることで、椎間板に負担がかかりクッションの役割を果たせず痛みが出てきてしまうんですね。
最後に身体の使い方による衝撃ですが、身体の硬さも一部関係しているかと思いますが、膝などの関節を使えるとジャンプの着地や急なストップの際にクッション役として衝撃を和らげることが出来ます。
足は天然のクッションという言葉は聞いたことがありますか?
ジャンプの際の着地などで重力に任せて膝などの関節を曲げてあげると、その衝撃を和らげてくれるのです。
着地衝撃は体重の2〜3倍かかるといわれてますので、膝を曲げずに着地してしまうとそれだけ膝や腰に衝撃を与えてしまうということなんです。
そしてカカト着地も同じように膝や腰に負担がかかってしまうんですね。
腰痛を訴えたら
まずは、激しい運動は控え診療所でレントゲンやMRIなどで痛みの原因を診てもらいましょう。
運動が終わった後やゆっくりしている時に一旦痛みは和らぎますが、再び痛みが出てくるのが腰痛ですので、痛くなくなったからと甘くみていると、いつまでたっても腰が痛いままになってしまうので、きちんと一度は専門医に診てもらいましょう。
子供は成長の過程で大事な時期でもありますが、また逆にスポーツをやっている子であれば大事な試合に出れないなど究極の選択でもあると思います。
今を取るか、その先を取るか、これは本人も親も指導者も一番の悩みどころですよね。
やらせてあげたい一心でもありますが、やはり将来スポーツを続けるにしても、仮に続けなくても必ず無理をした分は将来支障がでますから治すことに専念して欲しいです。
治すことに専念するという事は、痛みの期間も短縮され、さらなる強化が見込めるからです。
それをダラダラと練習→休みとやっていれば、いつまでたっても治る事なく、そしてベストな状態で良い結果を残すことなんて出来ませんよね。
なので、運動は控え安静にすることを頭に入れておいてください。
腰痛の段階
初めは「ちょっと腰に違和感」あたりだと思います。
そして、「やっぱり痛いな」という風に感じることが多いかと思います。
そこで、痛みが和らいだからと油断もしくは甘くみていると、さらに悪化していきます。
そこから先は痛い箇所を治す事なく過度に使い過ぎることで、最初に述べた
・疲労骨折
・椎間板ヘルニア
の段階へいってしまうのです。
さらには、疲労骨折の骨がくっつかず治らないまま成長していくと
脊椎分離症
という状態になってしまう可能性もあるそうです。
脊椎分離症とは、疲労骨折した部分の骨が運動を再開したことなどにより、くっつかなくなった偽関節という状態になることを言うそうです。
そうすると、運動は一切禁止で骨をくっつける為に腰を反らせないようコルセットを装着しなきゃならなくなります。
骨折の発見が遅れてしまってもなる可能性があるそうなので、急な腰の痛みを訴えたらすぐ診てもらうのがいいでしょう。
身体の硬さ
最近の子は特にストレッチをしているにも関わらず、身体が硬い子が多いように感じます。どこがどう伸びているのか、その部分を伸ばすことによって何に良いのか、もしくはこの形でいいのか、はたまた反動をつけて伸ばしている…など何も考えずに納得せずにやっている子が多いのではないでしょうか。
実は我が家の中学生の子供も腰痛を訴え、痛いだの治っただのいうので強引に病院へ連れていきました。
MRIも撮り特に異常がみられなかったのですが、診察の時に横になって足の上げ下げや立って前屈をさせられたのですが、特に立って前屈みになり床に手を伸ばして〜とやった際に、
マッチ棒で書いた数字の7!
だったんですよ!思わず医者のまえで「かたっ!!」って言っちゃいました。
最近見てなかったのですが、久々に見た身体の硬さにビックリしました。
ちなみに動きは柔らかい動きができるのに、膝が使えないという…
そして、指導しているチームの子たちもほぼ身体が硬いです。
毎回はストレッチまで見れないので、ちょくちょく一つ一つ説明しながらやっているのですが硬いです。
身体の使い方やらストレッチやら数少ない練習時間だけではなかなか直らないようです。次の週には戻ってる状態…
とにかく身体に元々備わっている(作られていく)天然のクッションをしっかり使っていくことで、腰痛や膝の痛みなどは和らぐので、身体が硬いなと思われる子は毎日少しずつストレッチする事を勧めます。
さいごに
プロのスポーツ選手やお相撲さんが念入りにストレッチをしているのを知っていますか?
とても柔らかいですよね。
ストレッチや準備体操などナメて適当にやっている人は、どこかしら痛みが出て当たり前だと思った方がいいです。
腰痛以外にも、肉離れなどもストレッチ不足と言われますからね。
スポーツの怪我や痛みを未然に防ぐ意味でも、ベストな状態で最高のパフォーマンスをあげることでも、スポーツをやっていない人もダイエット効果だったりとやるに越した事はないと思ってます。
ただし、たかだか週に1度やったくらいで当たり前に柔らかくなるものでもないですから毎日の積み重ねでベストな状態を作り上げてください。
子供の腰痛は、まずは疲労骨折を疑い、異常がなければ身体の硬さを見直すという風に…そして素人判断せず専門家に診てもらう事を忘れずに。
腹筋や背筋を鍛えることでも、椎間板を支える周囲の筋肉が負担を減らしてくれますよ。
やはり痛みがないのが一番ですからね。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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