2018年2月25日に開催された東京マラソンで、日本新記録を更新した設楽悠太選手が履いていたとされる「ナイキ」の『ズームヴェイパーフライ4%』
普段の練習では30km以上はほとんど走らないという中、足への疲労の蓄積が少ないという厚底シューズが見事にマッチした結果なのでしょうか。
ナイキ ズームヴェイパーフライ4%
マラソンと言えば、「素足に近い」シューズか「足への負担が少ない」シューズに分かれる事が多いと思います。
記憶に近いドラマでは、「陸王」の中では「素足に近い」タイプのシューズが人気を博していましたね。ライバル社であるアトランティス社のピンクの「RⅡ」。あのシューズはミズノが製造したもので、ドラマ終了後は、実際に使用するというよりは観賞用として販売されていました。
今回の東京マラソンで、実際に設楽選手が使用していたのがナイキの「ズーム」シリーズの中の『ヴェイパーフライ4%』ですね。
見た目からも分かるように、ソール(底)の部分が他のランニングシューズに比べかなり厚くなっています。
ソールの厚さがあると重いんじゃないの?と感じてしまう事もあるかと思いますが、無駄を排除し『超軽量』を実現させた新しいデザインなんです。
公式サイトによると、かかと部分の耐久性に優れたラバーが摩擦を防止して、フォーム内側のカーボンファイバー製プレートが、踏み出すたびにかかとの下で跳ね返り、足が自然に前へ進むような感覚を生み出す、というまさに最適のシューズですね。
足への負担
40km以上のマラソンになると、30kmを超えたあたりから足へ蓄積された疲労がジワジワとおそってくることがあります。
そんな、足への負担を軽減してくれるのが厚さがあるクッション性に優れたソールなんですね。
今回の東京マラソンでは、天候やコンディションなど全てが良い方向で重なったという設楽選手でしたが、30km地点あたりでは、「負けたかも」という気持ちが遮ったにも関わらず、そこから一気に追い上げていけたのもシューズとのベストマッチも関係しているのでしょうね。
大会後のシューズの人気
やはり今回も大会終了後、設楽選手の履いていたシューズは何かと話題になっていたようで、ナイキ公式ではすでに入荷待ち状態。
サイズの大きいものはまだ在庫が残っていましたが、ちょうど殆どの人が履くであろう25cm前後は品切れだった。
同じズームヴェイパーフライ4%でも、いくつか種類があるようで、通常のタイプだと3万円もしないで手に入れることが出来るらしいのですが、「ブライトクリムゾン」や「ハイパーロイヤル」などだと一気に倍以上に跳ね上がります。
今まで厚底といえば「スピードが出ない」という概念をも吹き飛ばす今回の大活躍は、「軽量性・推進力・クッショニング」のナイキズームシリーズの底力を見せつけたのではないでしょうか。
まとめ
いつもながら、スポーツ等で活躍した選手の身につけているものというのは、すごい宣伝力ですよね。
テレビの力も勝る事ながら、それを最大限に活用し活躍する選手、そして、選手の力を最大限に引き出す為に開発された商品も、全てが重なり合って初めて結果として繋がるんだなと思いました。
これからも、各スポーツで日本国内はもちろん世界でも活躍できる選手と商品がたくさん出てくると思うと楽しみですね。
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